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2014年10月16日木曜日

先生ありがとう

今日は、定期的に行っている病院の診察でした。
大病をしてから、4年と3ヶ月。

いつも通り、触診してもらって、「○○さんは、最初に会ってから変わらないね」と
先生が言ったので、どういうことですか?と聞き返すと、「ほら、中には、太ったり
変わってしまう人もいるからね。あれから、もう4年と3ヶ月が過ぎたんだね。早いね」と話していたら、突然、
「僕、異動することになってね」と。
私は診察室だと言うのに、大きな声で「嘘ですよねー。えー、本当ですか?」と
言いながら頭の中で整理していた。
確かに先生はいつかは異動してしまうだろうとは思っていた。
とうとう、その時が来たんだ。
そうだ、異動先が近かったら、そっちに私も通えばいいかと思い始めていると、
見透かされたようなタイミングで先生が、
「栃木なんだよ。近かったら良かったけど、遠いからね」と。
もう、そのあたりから、涙がポロポロ出た。
告知された時からの色々なことが、なんか混ざり合って、頭の中がいっぱいになって。

そして、色々考えて、諦めて、「先生、ありがとうございました。お体に気をつけて、
頑張ってください」と何回か言った。
他にも色々と言いたかったけれど、言葉には出てこなかった。

最後まで診てもらいたかったけれど仕方ない。
医者という仕事は、本当に、人を救うという崇高な意思があってこそ、続けられる職業なんだと改めて思った。先生、栃木と言う後進県で、私みたいな人を救ってあげてください。

大病をわずらって、出会った、ほんとは会いたくない出会いだったけど、先生も四国の出身でなぜか愛知県へ就職して、私も結婚してなぜか愛知県に来てしまって、大病して
会った出会いだったけど、別れると知って、こんなに泣ける人は今までいなかった。
先生ともう会えないと考えるだけで涙が出てくるようなことは今までなかった。

それくらい、この闘病はやはり大変なものだった。そして、その闘病にはいつも先生がいてくれた。先生、ありがとう。