長男が属する中学校の部活は水泳で、中学2年の長男を含める7人はみんなとても仲良し。部活後や週末にほとんど全員で遊んでいる。
みんなで、ピタゴラスイッチの装置を作って、ビデオにとって、秋の中学校文化祭で披露しようと、夏休みから制作活動をしていた。
ピタゴラスイッチの本をみんなでお金を出し合い買って、道具もホームセンターや100円ショップでこれまたみんなで買いそろい、夏の暑いさなか、部活が終わった午後に、
長い棒やら、段ボールやら、いろいろ抱えたみんなが自転車に乗って、うちに来たりしていた。私は彼らが大好きで、長男もいい友達に恵まれたなあと嬉しかった。
そして、夏休みの最終日、水泳部顧問の協力で、中学校の木工室を借りて、木の加工とかをして、仕上げたらしい。
久しぶりに今日、そういわれれば、文化祭でピタゴラスイッチやるの?と聞いてみると
長男が言いにくそうに「やるの、やめた。みんなで、出来上がった映像を見たら、
思ったより、大したことなかったから」と。
私も残念だなと思っていたら、長男が
「でも、楽しかったから、別にいいんだ」と笑顔で続けた。
私はその長男の顔を見て、「そうだね。思ったよりしょぼかったんだ。」と言ってみた。
そして、そうだよ、結果はどうであれ、みんなで何日間もかけて、自転車で集まって、
作り上げたものは、みんなの思い出として一生残る。楽しかったなら、それでいいんだ。
長男の言う通りなんだ。
幻に終わってしまって、水泳部以外のみんなは知らない幻のピタゴラスイッチ。
せめて、私の記憶とこのブログに刻み込みたいと書きました。